店主の闘病日記

初診から検査値の推移

投稿日:2017年6月2日 更新日:

平成21年12月
金沢薬局の店主、金沢隆、尿管腫瘍、腎不全・心不全(BNP › 4000)の為、入院。

平成22年1月
癌(悪性腫瘍)全身転移の為、手術不可能と診断される。

平成22年1月末
セカンドオピニオンにて、尿管腫瘍は一転、良性のもので手術で切除を提案される。

平成22年2月
尿管腫瘍、切除手術。

平成22年3月
退院。

手術から3年ほど経過した現在は、年に数回の定期検査を受けておりますが、数値はほぼ安定しており健常人として生活をしております。

 

  初診からの検査値の推移

  CRE
クレアチニン
BUN
尿素窒素
K
カリウム
UP
尿たんぱく
2009/12/14 5.90 87.9 4.3 (+)
2010/4/13 4.63 62.6 5.7 (+)
2010/10/20 4.89 62.2 5.4 (+)
2010/11/18 5.40 67.0 5.2 (+)
2010/12/16 5.35 56.8 5.1
2011/1/20 5.75 77.0 5.8
2011/2/17 5.41 55.5 4.2 (2+)
2011/3/17 4.99 50.8 4.1 (+)
2011/4/14 4.75 46.0 3.8 (2+)
2011/5/12 4.74 41.2 4.2 (+)
2011/6/9 5.44 45.3 4.5 (+)
2011/7/7 5.14 47.4 4.3 (+)
2011/8/4 5.19 47.8 4.6 (+)
2011/9/1 4.95 41.9 4.4 (+)
2011/9/29 4.78 43.4   (+)
2011/10/27 5.06 47.50 4.6
2011/11/24 4.97 38.00   (+)
2011/12/2 5.48 48.5 4.6 (+)
2012/1/19 5.37 48.5   (+)
2012/2/16 5.22 59.5 4.3 (+)
2012/2/ 5.14 43.8    
2012/3/15 5.19 45.5 4 (+)
2012/4/12 5.7 53.6 4.9 (+)
2012/5/10 5.73 53.8 4.4 (+)
2012/6/7 5.61 56.4 4.1 (+)
2012/7/5 5.72 64.3 4.1 (+)
2012/8/2 5.47 47.2 4.3 (+)
2012/9/6 5.63 56.3 4.3 (+)
2012/10/4 5.58 51.7 4.2 (+)
2012/11/1 5.47 52.9 4.0 (+)
2012/12/6 5.98 62.7 3.6 (+)
2013/1/10 5.35 48.6 3.8 (±)

CRE  クレアチニン
クレアチニンは微量ですが体内で生成され、主に無酸素運動などで消費されるアミノ酸で、代謝された後の老廃物は腎臓でろ過され、尿として排出される仕組みになっています。何らかの原因でこの排出作業が正常に行われない場合、血中のクレアチニン濃度が高くなります。つまり血清中クレアチニン濃度が高いということは腎臓機能が正常に働いていないことを示します。
(尿でも測定でき、尿中クレアチニン測定検査といいます)

★基準値★    0.30~1.10

BUN  尿素窒素
尿素窒素は、エネルギー(タンパク質)を燃焼したあとの有毒なアンモニアを無毒化する為に、二酸化炭素と結びついた結果できるもので、肝臓で合成され、腎臓でろ過されて尿として排出されます。タンパク質のとり過ぎ、脱水症、甲状腺機能亢進症、腎不全、悪性腫瘍などで尿素窒素の値は高くなります。タンパク質の不足、肝障害、肝不全の場合は逆に尿素窒素の値が低くなります。

★基準値★    9.6~20.1

K  カリウム
カリウムは、神経の興奮や心筋の働きをサポートする電解質成分で90%は尿として排出されます。主にナトリウムとコンビを組んで、イオンバランスの調整を行います。

血液中のカリウムが高くなり尿量が減少すると、腎不全などが疑われます。嘔吐や下痢などによって大量に排出されると血中のカリウムは低くなり、頻尿、呼吸不全症候群、筋力低下、不整脈などが起こりやすくなります。

★基準値★    3.3~4.8

UP  尿たんぱく
腎臓は血液を濾過し、体に不要なものを尿として排泄します。たんぱく質は人体に必要なものなので、必要なものが大量に尿として排泄されているという事は、腎臓が正常に機能していない事を意味します。

一日40mg(0.04g)~100mg(0.1g)の尿蛋白は正常値ですが、一日150mg(0.15g)以上の場合は腎炎・ネフローゼ症候群・腎硬化症・糖尿病性腎症・尿路感染症・尿路結石・膀胱炎といった尿管や尿道、膀胱の炎症、結石、腫瘍、妊娠中毒症などが疑われます。

★基準値★    (-)陰性 【一日150mg以下】

※尚、基準値は病院や医療組織などによって異なります。詳しいガイドラインはかかりつけの医師へご相談ください。

 

治療方法  治療方法

腎盂尿管がんは、転移の有無や腫瘍形態により治療方法は異なりますが、ほとんどの場合、がん摘出手術に抗がん剤治療を併用するのが一般的です。

一般には、腫瘍のある一方の腎臓、尿管、腎尿管の全摘出または部分切除、膀胱の部分切除が行われます。

放射線療法はすでにがん転移があり、根治が望めない場合に適応されることが多いようです。

金沢隆の場合は、といいますと、良性の腫瘍ではありましたが尿管がつまっており水腎症を起こしていましたので、右側の尿管を手術で4cmほど切除いたしました。抗がん剤治療は行っておりません。

もちろん漢方対応をしっかり併用いたしました。

 

 

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