五行で乾燥の季節は秋です。
夏の強烈な太陽による熱や紫外線は、お肌だけでなく健康の大敵です。
肌は潤っていることで、ハリを保ち、外気の刺激や病原菌から体を守ることができます。
しかし、紫外線と秋の乾燥のために肌がダメージを受けると、体温調節がうまくいかなくなったり、病気に罹りやすくなったりします。
日本では秋になると、ヘチマ水を利用する習慣がありますね。ヘチマには潤いを保つ効果があり、非常に理にかなっています。
体の内部から保湿するには梨やブドウ・洋ナシがオススメです。このように、旬の食べ物には、その季節にあった効果を期待することができます。
燥(そう)の考え方
乾燥の季節は秋、五行でいうと「金」です。
肺が影響を受けやすく、その症状は主にお肌に表れます。辛いものを食べ過ぎたり、悲しみすぎると、悪化します。
中医学では皮ふは内臓の鏡といい、お肌に現れた症状の原因は大方体の内にあると考えます。
ですので、お肌がカサカサして痒い、痛い、といった表面的な問題をまずはクリアしつつ、その原因である体の内側のケアを行うことで、根本的な解決を目指すのです。
それから、肺は呼吸によって気をめぐらせています。寝たきりでいたり、あまり動かないでいると、お肌は乾燥し、弾力を失っていきます。
体の内から潤す
まずは、体を潤す食べ物である、かぼちゃ、きのこ、はくさい、キャベツ、じゃがいも、玉ねぎ、かぶ、りんご、白ごま、いんげん豆などを積極的に摂りましょう。
漢方薬は補腎・補気・養血を基本として考えます。
麦門冬湯(ばくもんとうどう)・沙棘(サージ)・麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)・百潤露(ひゃくじゅんろ)など、体を潤す漢方薬を是非お試しください。
生理期にお肌がひどくなる方へは、沙棘プラス婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)をオススメしています。
関節液などの不足による膝の痛み・目の奥の乾燥・膣内の乾燥には地黄を主成分とする杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)などを、ほてりやのぼせが強い場合には二至丹(にしたん)を併用することもあります。
この他、中医学では一部の鬱病を百合病(びゃくごうびょう)と呼びます。患者のうつむいている姿が百合の花に似ており、対応にも百合根を用いることから命名されました。
百合病の原因は心の乾燥と考えられております。
体の外から潤す
マンションやビルなどの密閉した建物では換気をこまめにして、外気を十分に取り入れてください。エアコンによる乾燥も気になりますね。加湿器という便利なものも是非活用してください。
皮膚の保護、消炎、抵抗力の強化など、お肌の状態にあわせたクレンジング・洗顔料・ローション・クリームは、正しく使用する事が大切です。
お肌のお手入れは基本を抑えましょう。
【1】クレンジング
【2】洗顔(洗顔だけの場合はW洗顔)
【3】化粧水で水分補給
【4】クリームで保湿
水分補給と保湿は、洗顔後5分以内に行うのがベストです。
生薬配合でお肌にやさしい瑞花露(すいかろ)シリーズもオススメです。
また、タッピングしたり、目や口を大きく開けて動かしたり(変顔でもいいですね)して、お肌の細胞を活性化♪皮ふ本来の働きを上げていきましょう!
不安なこと、お困りのこと、何でもお気軽に金沢薬局にご相談ください☆
ご来店、お待ちしております。