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寒暖差アレルギー

投稿日:2023年2月20日 更新日:

季節の変わり目は「昨日は8℃だったけど今日は18℃」といった、寒暖の差が激しくなる日々が続きます。

この寒暖の差に反応して、体調不良を訴える方が増えています。

寒暖差アレルギーと呼ばれています。

寒暖差アレルギーの特徴は・・・

  鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、食欲不振、不眠、イライラする、疲れやすい、といった症状がでる。
  風邪っぽい症状なのに、熱がない。
  目の炎症、充血がない。
  鼻水の色が無色透明。
  (アレルギーの原因物質の検査で)アレルゲンがない。
  医学的には血管運動性鼻炎という。

 

 

寒暖差アレルギーになりやすいタイプ

金沢薬局☆寒暖差アレルギー普段からあまり運動をしていない、成人女性がなりやすいといわれています。

寒暖差アレルギー、つまり血管運動性鼻炎は、7℃以上の気温差による刺激が、鼻の粘膜の血管を広げ、むくむことにより、アレルギー症状を引き起こしています。

自律神経とも関連があります。

寒いときは体温を保持し、暑いときは体温を発散させる役割を担っている自律神経が、スムーズに対応できるのは気温差7℃まで、といわれています。

自律神経がアンバランスな状態でいると、寒暖差アレルギーになりやすいともいえます。

 

寒暖差アレルギー対策ポイント

現代医学では原因不明の不定愁訴を総称して「自律神経失調症」とひとくくりにしますが、中医学では、気・血(けつ)・津液(しんえき:血以外の水分)の過不足と、それらの流れ、また五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きの、どこに不調が起きているのか、から考えていきます。

鼻水が出るといった症状には、肺が関係しています。また、抵抗力の弱さや免疫力が正常に働かなくなるということは腎の機能低下が考えられます。

総括的に考えると、肺腎陽虚(はいじんようきょ)の状態です。

寒暖の気温差への対応力、抵抗力を高めるためには、人体を構成する気・血・津液のうち、気(き:生命エネルギー)のなかの衛気(えき)を高めることが重要です。

衛気(えき)は、皮膚・鼻・口といった一次防衛システムである体表部をめぐっていて、ウイルスや細菌、風邪(ふうじゃ)などの外邪(がいじゃ:外敵)から身を守るために、バリアをはっています。

衛気(えき)は、ストレスや過労といった生活習慣や、不摂生な食生活によっても、その力が低下してしまいます。

衛気(えき)が不足すると、

  風邪をひきやすくなる
  花粉症、喘息といったアレルギー疾患になりやすくなる
  気温の寒暖差に対応できなくなる
  冷え性になる

といった不調につながります。

金沢薬局☆寒暖差アレルギー

  

自分の症状に合った漢方薬&食養生で、強い体を作りましょう!

衛気を高める生薬といったら、黄耆(おうぎ)です。肺の気、脾の気を補い、衛気つまりバリア力を強化してくれます。

他に、脾を丈夫にする(補気健脾)白朮(びゃくじゅつ)、外邪を発散させる(発表散風)防風(ぼうふう)、補血薬(ほけつやく)、補肺薬(ほはいやく)、補腎薬(ほじんやく)など、あなたの体質にあった生薬や漢方薬をご提案いたします。

詳しくは金沢薬局にお気軽にご相談ください。

 おすすめの食べもの 
  紫蘇(肺の機能を向上する)
  大根(肺を潤す)
  みかん(肺を潤し、咳をしずめる)
  いちじく(肌や口の乾きを潤す)
  豚肉 (血を増やして体を潤す)
  ハマグリ(肺の機能を向上する)
  山芋(腎の機能を向上する)
  黒豆(腎の機能を向上する、咳を止める)
  黒米(腎の機能を向上する)
  黒ごま(腎の機能を向上する)
  黒きくらげ(腎の機能を向上する、血を補う)

  生活養生法  
  からだをしめつけるきつい衣服を着ない、きつい靴を履かない
  衣服を上手に調節して、寒暖差をつくらない
  マスクをつけて外気の寒暖差を最小限にする
  ストレッチや太極拳、ヨガなどで体の中の筋力をつける
  40℃前後のぬるめのお湯でじっくり温まる

あなたにぴったりの製品をご案内いたします。お気軽にご相談にいらしてください。

金沢薬局☆皮脂欠乏性皮膚炎の治療方法

 

 

★漢方薬は医薬品です★
服用の際はどうぞお気軽に当店専門スタッフにご相談ください。
ご来店、お待ちしております。

  

  

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