おならがでるのは腸が元気な証拠です。おならもげっぷも健康上、がまんするのは良くないとわかっていても、人前ではがまんする習慣がついていますよね。
おならをがまんしすぎると、げっぷになるといわれていますが、本当はどうなのでしょう?
おならは何故くさい?
じつはおならのもとのひとつは、私たちの周りにある空気です。
ごはんを食べる時、飲み物を飲む時に、空気も一緒に飲み込んでいます。これがおならのもとになります。
腸には、においのもとを作る細菌がいます。
おならがくさいのは、おなかの中にいる「細菌」がくさいガスをだすからです。
では、おならがくさい時とくさくない時があるのは何故でしょう?
腸内には善玉菌と悪玉菌が常駐しており、善玉菌が多いとおならのにおいはくさくなく、悪玉菌が多いとくさくなります。
便秘の時におならがいつもよりくさくなる、という事を経験したことはありませんか?
便秘の時は腸内に長時間便がたまっていますので、悪玉菌が便を更に発酵させてにおいのもととなるガスを多く発生させるため、おならのにおいもいつもよりくさくなるのです。
おならはげっぷになる?
げっぷのもとのひとつもおならと同じ空気です。
急いで食べたり、大きな口をあけてお話しながら食べると、空気も多く食べてしまうのでげっぷもおならも出やすくなります。
げっぷは胃に送られたあとに出るので、その時の食べもののにおいが含まれます。にんにく料理を食べて出るげっぷはにんにくのにおいがします。
炭酸飲料を飲むと、ほぼ確実にげっぷが出ますね。炭酸飲料はお腹の中で炭酸ガスを大量に作り出します。空気と炭酸ガスがげっぷとなって口からでるのです。
腸まで送られるとおならとなって出ます。においはありませんが、炭酸飲料はおならとげっぷが出やすいものです。
糖分も多い炭酸飲料は健康面も考えると控えたほうが良いでしょう。
そしておならを我慢しすぎるとげっぷとなって出てくるか、ですが、答えはイエスです。
おならを我慢すると、空気やガスはおなかの中で行き場を失い、大腸から小腸へ、そして血液中へと流れます。血液にのって肺へ入ったおならのもとはげっぷ(呼気)となって口からでます。これが「おならはげっぷになる」流れです。
「おならの成分にはさいきんが出すガスも含まれてる」と前述しましたとおり、血液中におならが入るということは、血液を汚すだけでなく、血液を透過する役割を担う肝臓にも負担をかけます。
おならもげっぷもがまんするのは体に良くないですね。
おならと腹痛
おならをがまんすると腸内にたまった空気とガスが内臓を圧迫し、腹痛を引き起こすことがあります。
横行結腸にガスが留まり胆嚢などの内臓を圧迫すると、激しい腹痛となります。
しかし、おならというのは人前で出すにはなかなか難しいもの。やっとトイレに行ってもおならが出なくなってしまったり、他に人がいて音やにおいが気になっておならを出せないということもままあります。
そうしてがまんしすぎたおならは、おなかの中でどんどん悪玉菌を増やしたり、発酵がすすみ、くさくなっていきます。
おならを出そう!簡単ガス抜きの方法
やっとおならを出せる場所にいきました。苦しいおなかを何とかしたい、今おならが出てくれるといいのに、という時、おなかをマッサージしてみましょう。
まずはトイレに座ったままでも出来るおなかのマッサージをご紹介します。
まずは腸を刺激します。
両手の指を開き、ウエストの両脇にあてて、おなか全体を指圧で揉みほぐします。
次にガス抜きを促します。
おへそから3cmほど左が小腸の位置です。
そこから右横までUの字を描くように両手の指先を揃えてマッサージ。
ゴリゴリしているところはしっかり揉みほぐしましょう。
おへその右下が大腸です。
そこからおへその上を通り左下まで両手の指先を揃えてマッサージしてみましょう。
左下は大腸の出口です。
おならを出やすい位置に誘導してあげるよう行いましょう。
最後にやさしく仕上げ。
最後に両手の平全体で、おなか全体を円を描くようにやさしくマッサージしましょう。
おならは腸の曲がり角にたまりやすいので、家に帰ったら、ゴロゴロと横に転がるのも簡単に出来るガス抜きの方法です。
是非、お試しください。
おならが出やすい食べもの
おならが出やすい食べものや、おならがくさくなりやすい食べものはあります。
芋類・豆類・肉・卵・乳製品といった動物性たんぱく質などです。
未消化の食べものが腸内に長く留まるとおならが多くでますので、食物繊維を多く食べるとおならがよく出ますが、においはありません。
動物性タンパク質は、胃で消化不良のまま大腸まで運ばれます。
大腸で分解された動物性タンパク質は、インドール、スカトール、硫化水素などのガスを発生させて、くさいおならになります。
おならがくさい原因には腸内環境も関与しています。
便秘などで悪玉菌が多くなっている場合などは食べたものに関係なくくさいおならとなります。
また、ストレスや過労が溜まると気血(きけつ)の流れが滞るので、おならが出やすくなります。
おならや便が腸内に留まった状態が続くと内臓に対して良くない影響を与えていきます。
くさいおならの代表種にウェルシュ菌がありますが、発ガン性物質となるガス(フェノール・ニトロソアミンなど)を発生させる原因ともなりますので、腸内環境を整えることイコール内臓を整えること病気を予防することと考え、この機会に対応しましょう!
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