霊芝胞子のおはなし
体調や手術等のプロセスによって、服用する漢方薬の処方や量の加減は変えていましたが、今回、金沢隆が一貫してベースにおいたのは霊芝胞子(れいしほうし)です。
霊芝胞子(れいしほうし)とは、サルノコシカケ科の植物、霊芝の胞子部分をいいます。
中国最古の本草書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」では、霊芝を”上品(上薬)”クラスに規定してされていて、以後およそ2000年を経た現代でも、霊芝は生薬ナンバーワンの座にあり、絶大な信頼を誇っています。
伝統的な薬効だけでなく、近年では、成分分析や薬理研究が盛んに行われ霊芝の神秘の一部が明らかにされています。
悪い細胞の問題の根底には”無限に増殖し続ける”ことが挙げられます。
皆様はテロメラーゼという酵素の存在をご存知でしょうか。
わたしたちの体内の細胞の染色体は、その末端に「テロメア」という塩基配列構造をもっています。このテロメアは、正常細胞では細胞分裂のたびに消耗し、次第に短くなり、やがて分裂を停止し、死滅する仕組みになっています。
テロメラーゼという酵素は、テロメアの修復をし伸長します。修復されたテロメアは無限に増殖が可能、つまり細胞は不死化するのです。
なお、正常な体細胞ではテロメラーゼの発現はほとんど見られません。
テロメラーゼの活性を阻害する生薬としてポピュラーな霊芝(れいし)は、サルノコシカケ科の植物です。霊芝は右図のような生態周期をもっています。
霊芝胞子は霊芝が成熟する頃に菌傘にあらわれる茶褐色の粉末状の物質で、霊芝の種子にあたります。
霊芝胞子は、豊富な霊芝多糖類・トリテルペノイド・ポリペプチド・エルゴステロール・アルカロイド・グルコサミン・タンパク質などを主成分としており、有効成分の種類や含有量は子実体や菌糸体よりも多く、つまり、霊芝胞子は霊芝の凝縮エッセンスともいえるのです。
強いアダプトゲン効果をもたらすといわれている霊芝胞子、採取量の少ないことと吸収しにくかったという問題点を最新の技術により見事クリアし、漢方薬の製品としても販売されているので、現在のわたしたちは、手軽に霊芝胞子の恩恵に預かることができます。
病気でお悩みの方、予後が気がかりな方、お気軽にご相談にいらして頂ければ、と思います。