霊芝胞子のおはなし
尿管腫瘍、腎不全・心不全(BNP › 4000)を発病した金沢薬局の店主、金沢隆の闘病生活も6年目のある夏の日のお話です。
私(金澤隆)は、8月15日に二段階段に気付かず転倒してしまい激しい痛みに見舞われました。
救急当番医にて左大腿骨頸部骨折と診断され、入院・手術ということになってしまいました。
私は、腎不全の持病があるので手術による腎臓へのダメージを少なくし、透析にならないようにするため腎臓保護作用のある「衛益顆粒」と「シベリア霊芝」を少し多めに服用して手術に備えました。
腎臓内科の先生からは、今の腎臓機能では80~90%透析が必要になると説明されました。カリウム値の上昇(5.4)はありましたが、その後、下がったので透析は回避出来ました。
骨折部の骨頭へのダメージも少なく血流も確保でき、手術後10日で退院することが出来ました。
12日目には杖なしで歩けるまでに回復しました。
骨折のために、「続断」「骨砕補」「接骨木」などを煎じてお茶として服用しています。現在、自宅でリハビリ中です。
では2015年1月から2015年9月までの検査値の推移です。
★2009年12月~2013年1月の検査値の推移はコチラです★
★2013年2月~2014年7月の検査値の推移はコチラです★
2015年1月~2015年9月、検査値の推移
CRE クレアチニン |
BUN 尿素窒素 |
K カリウム |
UP 尿たんぱく |
|
■2015/1/16 | 6.38 | 55.5 | 3.7 | (+) |
■2015/3/13 | 6.8 | 50.4 | 3.7 | (+) |
■2015/4/24 | 7.66 | 65.9 | 3.8 | (+) |
■2015/5/8 | 6.77 | 56.5 | (+) | |
■2015/6/6 | 7.21 | 68.6 | 4.9 | (+) |
■2015/7/3 | 7.48 | 81.3 | 4.4 | (+) |
■2015/7/31 | 7.35 | 70.9 | 4.9 | (+) |
■2015/8/21 (手術前) |
6.78 | 88 | 6.2 | |
■2015/8/21 (手術後) |
6.28 | 87 | 4 | |
■2015/8/28 (退院前) |
6.05 | 75 | 5.2 | (+) |
■2015/9/4 | 5.92 | 65.5 | 4.8 | (+) |
CREクレアチニン
クレアチニンは微量ですが体内で生成され、主に無酸素運動などで消費されるアミノ酸で、代謝された後の老廃物は腎臓でろ過され、尿として排出される仕組みになっています。何らかの原因でこの排出作業が正常に行われない場合、血中のクレアチニン濃度が高くなります。つまり血清中クレアチニン濃度が高いということは腎臓機能が正常に働いていないことを示します。
(尿でも測定でき、尿中クレアチニン測定検査といいます)
★基準値★ 0.30~1.10
BUN尿素窒素
尿素窒素は、エネルギー(タンパク質)を燃焼したあとの有毒なアンモニアを無毒化する為に、二酸化炭素と結びついた結果できるもので、肝臓で合成され、腎臓でろ過されて尿として排出されます。タンパク質のとり過ぎ、脱水症、甲状腺機能亢進症、腎不全、悪性腫瘍などで尿素窒素の値は高くなります。タンパク質の不足、肝障害、肝不全の場合は逆に尿素窒素の値が低くなります。
★基準値★ 9.6~20.1
Kカリウム
カリウムは、神経の興奮や心筋の働きをサポートする電解質成分で90%は尿として排出されます。主にナトリウムとコンビを組んで、イオンバランスの調整を行います。
血液中のカリウムが高くなり尿量が減少すると、腎不全などが疑われます。嘔吐や下痢などによって大量に排出されると血中のカリウムは低くなり、頻尿、呼吸不全症候群、筋力低下、不整脈などが起こりやすくなります。
★基準値★ 3.3~4.8
UP尿たんぱく
腎臓は血液を濾過し、体に不要なものを尿として排泄します。たんぱく質は人体に必要なものなので、必要なものが大量に尿として排泄されているという事は、腎臓が正常に機能していない事を意味します。
一日40mg(0.04g)~100mg(0.1g)の尿蛋白は正常値ですが、一日150mg(0.15g)以上の場合は腎炎・ネフローゼ症候群・腎硬化症・糖尿病性腎症・尿路感染症・尿路結石・膀胱炎といった尿管や尿道、膀胱の炎症、結石、腫瘍、妊娠中毒症などが疑われます。
★基準値★ (-)陰性 【一日150mg以下】
※尚、基準値は病院や医療組織などによって異なります。詳しいガイドラインはかかりつけの医師へご相談ください。
大腿骨頸部骨折
大腿骨(だいたいこつ)は太ももの骨、一番上の部分は丸くなっていて骨頭(こっとう)といいます。その下の細い部分が頸部、つまり太ももと股関節との間を骨折することを、 大腿骨頸部骨折といいます。
若い方では交通事故や転落事故などの大きな事故で大腿骨頸部骨折をおこすことが多いのですが、高齢者になると今回の私のケースのように、転倒などで骨折してしまうこともあります。
これは加齢により骨の強度が衰えているためです。
気をつけたいのは骨折後です。大腿骨頸部は細い動脈で栄養されていて、この動脈が損傷を受けると骨頭が壊死してしまうこともあります。骨頭が壊死したり、つぶれたりすると痛みで歩けなくなります。病院でも治療が難しいといわれている種類の骨折です。
生薬のお茶
続断(ぞくだん)
ナベナまたはトウナベナの根。骨折、打撲、外傷などに用いる。
骨砕補(こつさいほ)
ハカマウラボシの根茎。打撲、捻挫、骨粗しょう症や関節炎などに用いる。
接骨木(せっこつぼく)
接骨木、ニワトコの茎。骨折、打ち身などに用いる。
★漢方薬は医薬品です。
服用の際は、金沢薬局の専門スタッフへお気軽にご相談ください。
中医学の考え方、現代医学と併用して中医学を活用する方法など、ご参考いただければ嬉しいです。